3年目リーダー・イン・ミーの取り組み状況

◆「リーダー・イン・ミー」導入3年目校の児童の変化

2016年から始まった境町での「リーダー・イン・ミー」。先生に導入当初からどのような児童の変化が見られるかを教えていただきました。

・「あいさつリーダー」「おそうじリーダー」「学習リーダー」など、児童自身がリーダー宣言をすることで「行動」に繋がる児童の割合が大きくなった。

・自分の考えを自分の言葉で、自信を持って伝える力の定着が見られる。

・児童は自分自身で目標を立て、立てた目標を達成することを通し、新たな挑戦をする児童の姿が見られる。

「自己有用感が向上した」「将来やこれからのことを考える態度が育った」「計画的に行動しようとする態度が育った」「社会参画意識が向上した」などの感想もありました。

ある学校の全国学力学習状況調査児童質問の結果では「自分には良いところがあと思いますか?」の質問に対し、2016年度は約70%だった児童が、2018年度はほぼ100%の児童が「当てはまる」「どちらかと言えば当てはまる」と回答。「家で計画を立てて勉強をしていますか?」の設問に対しても2016年度は約70%だったのが2018年度には約82%に変化したことが分かりました。

こうした児童の変容は、各学校における「授業研究」「『7つの習慣』の視覚化」「リーダー活動・環境づくり」の工夫があったからと言えます。例えば学校全体でリーダー・イン・ミーの「共通言語」を増やすことを心掛けたり、児童の提案による掲示物を児童自身で作成し掲示。掲示内容は「児童全員ができるようになったこと」「児童全員のいいところ」などを書き、自己肯定感を高める内容を多く取り入れることでみんなで認め合う学校づくりを行ないました。「目標達成シート」や「スコアボード」を用いた振り返りも行ないました。

こうした一つ一つの積み重ねが、児童の主体性を高め、他者と協働する力を育み、学校文化を作り上げていることが分かります。

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