特別支援学級でのリーダー・イン・ミー

今回は、特別支援学級で行われたリーダー・イン・ミーの授業、
「一時停止」編をご紹介致します。

子どもたちの持つ独自の特質を活かし、
学ぶ力を引き出す工夫をしている授業です。

初めに、児童2名に教室の前に来るように呼びかけ、
じゃんけんをするように促します。
子どもたちは「勝つぞ!」という気持ちで、挑みます。

ですが、1名はじゃんけんに負けることになります。

負けた子は、「勝ちたい!」という気持ちだったので、
負けた時に悔しい気持ちを感じます。
悔しさから「反応的な行動」になるかもしれません。

先生はそうした感情を活かし、「一時停止」を教えます。

じゃんけんに負けた子は、
先生が作成した「一時停止ボックス」のボタンを押します。
すると、ピンポーンと音が鳴る仕組みになっています。

児童は、自分でボタンを押す「触覚」、
音を感知する「聴覚」などの五感を使うことで、
自分の内側にある「反応的な感情」に気づきやすくなり、
「反応的な感情」を「一時停止」することを学びます。

先生方が創意工夫を凝らした素晴らしい授業です。

こうした授業は先生が、
子どもの学ぶ力を信じているからこそ、できる授業だと思います。
そして、子どもたちは、そうした先生の信頼と期待に応えます。

 

これは、自閉スペクトラム症の児童が作った「7つの習慣」ポスターです。
先生や誰かに言われて作成したのではなく、児童が自発的に作成した作品です。

普段は対面で人と会話をすることが苦手な児童らしいのですが、
リーダー・イン・ミーで「7つの習慣」を学び、
「先生が教えてくれている『7つの習慣』って、こういうことだよね?」と、
作って、持ってきてくれたとのことです。

この児童は、口頭で自分の考えを整理して話すことは苦手かもしれませんが、
自分が与えられた「絵を描く」「文字に起こす」という能力を活かし、
とても素敵なポスターを仕上げてくれました。

日々の先生の信頼と愛情に溢れた指導が、
子どもにエンパワーメントを与え、
目で見える形で、子どもたちのリーダーシップを育てています。

リーダー・イン・ミーをご支援してくださっている先生方、
いつもありがとうございます。

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