もし、学校に通う子どもたちが、責任感をもって主体的に行動し、新しい考えを創造し、自分で目標を立て、それを達成し、異なる環境で生まれ育った人たちともうまく人間関係を構築でき、自分たちの問題や課題を自分たちで解決できる、そんな子どもたちであったらどうでしょう。想像してみてください。これは、「リーダー・イン・ミー」を導入している学校で現実に起こっています。
「リーダー・イン・ミー」は、1999年、ノースカロライナ州のある学校が、学校存続の危機に迫られたことから始まりました。ABコムス小学校の ミュリエル・サマーズ校長先生は、学校を存続させるため、保護者や教員にどんな子どもになってほしいかヒアリングをした結果、以下のような力が子どもに とって必要とされていることがわかりました。
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これらの力は、ほとんどの学校関係者が望んでいたことで、テストの点数といった学力向上よりも人間として総合的に力を子どもに身につけてほしいというのが、ほぼすべての関係者の願いでした。そしてこれらの力は、サマーズ校長が受講した7つの習慣のセミナーで身に付けられるものと同じだったのです。彼女たちは「リーダーシップ教育」というテーマと、学校のミッションを掲げました。彼女たちは、7つの習慣をカリキュラムとしてではなく、学校のあらゆるところで実行し、すでにあるカリキュラムの中に、伝統や仕組み、そして文化に融合させ、編み込んでいったのでした。
ABコムス小学校の1校長であったミュリエルは、ビジネスリーダーたちに囲まれて座る中、なぜ7つの習慣が子どもたちに教えられてないのか不思議に感じました。
2006年、ABコムス小学校は全米 でNo.1のマグネットスクールとなりました。このリーダーシップ教育のモデルは他の学校へも広がり、同じような成果を生んでいきました。2008 年、スティーブン・R・コヴィー博士は、「The Leader In Me」(日本語版タイトル“子どもたちに「7つの習慣を」”)という本を出版しました。この本はリーダーシップ教育のモデルの先鞭をつけたこれらの学校、およびその成果について語られています。成果は教職員、子どもだけにとどまらず、保護者、そして地域まで及びました。
※「リーダー・イン・ミー」はフランクリン・コヴィー・エデュケーション・ジャパン株式会社によって提供されます。